ミミズが全滅した

白石はミミズにとって寒すぎるのであろうか。いくつかあるビット(ミミズを入れている箱)の表面が凍っていた。断熱・保温せず発酵エサも与えないビットをあえて作り彼らがこの環境下で冬を越せるのか実験していたのだが、あえなく全滅となった。

一緒に店を盛り上げてきた同士だけに大変に悲しいし申し訳ないと思っているが、無駄死にはさせぬ。来年に活かす。

無断熱・発酵エサタイプは今のところ生体が増えているから問題ないのだが、いかんせん手間がかかる。土は暖かくなるのだが、20度前後のウィンドウに入れ続けるのはなかなか難しいのである。

そんわなけでビットの断熱工事をすることにした。といっても合板+スタイロで簡易的なものである。それでも私が普段いる倉庫よりは格段に断熱性能は高い。倉庫は無断熱かつ隙間だらけである。ミミズ風情が高断熱御殿とは生意気ではあるが、凍えているのはかわいそうだ。

住宅における外皮性能の地域区分で宮城県は4であるが、クローバーはどう考えても4ではない。なにせスキー場のすぐ近くだ。今年の1月下旬から2月中旬までは-7~-8度が標準的な最低気温だった。従ってそれ以上、つまり1~3地域と設定すべきである。1~3における等級7のUA値は0.2であるから、ひとまずここを目指すことにした。逆にC値は生き物である以上高めすぎるのはリスキーだろうということで対策はしないことにした。

ビットの表面積からスタイロの必要な厚さを求め0.2以下にした。

これに内側から熱源(=発酵熱)をたまに加えてあげれば、暖かさをそれなりに確保・維持できるであろう。それにしても手間暇が掛かるやつらである。

目標の10万匹にはまだまだ遠い。

クローバーには店舗横に倉庫があるのだが、近々これは壊す予定で、従ってミミズたちの居場所はなくなってしまう。集団疎開である。

10万匹のためにはそこそこスペースが必要なわけだが、その全てに断熱工事を行えば労力も掛かってやってられない。1個1個ビットを作るのも面倒なので、疎開にあたって集合住宅を作ってやろうと思っている。戸建よりもマンションの方が断熱計画が立てやすいのと同じように、ミミズについても同様と踏んでいる。

幸い、近所にスペースは確保できた。地目は田畑なのだが、果たしてミミズに用してよいのかはわからないので農業委員会に聞いてみようと思っている。ダメと言われるような気がするが、似たような課題について認められた地裁の判例を見つけたのでそれをぶつけてみたい。

ところで、私は釣り堀屋である。