どうしてクローバーを経営することになったのか その1 蔵王移住計画編
ご存知の方も多いと思うが、クローバーは元々この地に店舗があり以前は大変繁盛されてていたそうだ。にもかかわらずその後長い間開店休業状態が続き、ついに売りに出された物件だ。
売りに出ていた期間は恐らく1年以上だったと思う。前オーナーさんからは何人か引き合いがあったことも聞かされていたがその方々がなぜ買わなかったのかは知らない。
私はというと、元々は蔵王に移住するつもりで土地を物色していた。それは2017年まで遡る。
なぜ物色していていたかには複数の理由があるが、主だったところでは
- 犬を飼いたい。どうしても飼いたい。そしてどうせ飼うならいつでも走り回れる環境を作ってあげたい。
- ITとかマーケ(前職)に飽きた。もっとありありと手触り感のある仕事をしたかった。
- 食に関わりたい。農業、飲食店はずっとやりたいことだった。
- 勉強が足りない、知らないことが多すぎる。もっと圧倒的にインプットできる環境を作って知的欲望を思う存分叶えられる環境を作りたい。
- これからはたぶんどこに居ても稼ぐことはできる。「場」ということの相対的な価値は下がっていくのだから、仕事のためではなく生活充実度のために住むところを選ぼう。
こんな感じだ。経営する会社の従業員の数が100名を超えてきて、自分の実力ではこれ以上は難しいだろうという限界が輪郭まで見えてしまったというのもある。前職に所属した社員達は大変に優秀な人たちばかりで、どんな会社にもそうそう負けないスタッフが揃っていた。それだけに経営者が私では不釣り合いだと感じることが増え、人生の半分以上が経営者という生活に区切りを付けたいとも思っていたところだった。
蔵王には別荘地がいくつかあり、以前知人の両親が保有する別荘にお邪魔したことがあってなかなかいいもんだと思ったこと、それらの別荘は中古で数百万で売りに出ていることがよくあり、その程度ならなんとかなるのではないかと思い、会社を後任に譲り蔵王に住むことにした。
その間、家の建築契約まで行きながら途中でストップを掛けられたり、1時間のタッチ差で物件がほかの人に渡ったりと色々あって6年掛かったのだが、その辺の経緯はまたの機会に。
いずれにせよ紆余曲折を経て2023年、偶然にも上記を満たす土地が見付かりそこに住むことを決め、周辺を散策していたらクローバーを発見したというわけだ。
当初はクローバーを釣り堀として運営する気は全くなく、プライベートの釣り堀というか、犬や動物たちの遊び場にする前提で検討していた。
それはそうだろう。自分の人生に釣り堀って唐突すぎる。そもそも釣りをしたことはないし、釣り堀の「経営」となると私が持っているノウハウはほとんど役に立たなそうだし、売りに出ているということは上手く行かなかったということだろうし、立地も良さそうには思えなかった。
だから工事の計画は色々思案していたのだが、その全ては自分が使うためのものだった。
それがどういうわけか釣り堀屋として開業することになったのには、前オーナーNさんの影響が大きい。
その辺はまた次回にでも。
初めて物件を見せてもらった時の画像。今とはちょっとだけ違う。